【精神障害当事者のための初心者歓迎!ChatGPT大活用セミナー】やるよって話
みなさんこんにちは!てがある。です🖐️
先日、こんな記事を投稿しました。
「精神障害当事者のための初心者歓迎!ChatGPT大活用セミナー」の申し込みページはこちら!
非常にありがたい話…にわかに話題になっている生成AIのセミナーを「就労移行支援事業所ネオコスモ」さんと共同開催させていただくことになりました!素晴らしい技術を、今回は福祉×AIという文脈でお送りさせていただくことになります。
今回は、共同開催させていただくネオコスモさんや、イベントの内容についてのご紹介をさせていただければと思います。
チームのご紹介
てがある。
てがある。は、障害のある方や「グレーゾーン」と呼ばれる方、生きづらさを抱えていらっしゃる方々に、もっといろんな「てがある。」ということを、軽いフットワークでどんどん普及していくことを目的に立ち上げた専門チームです!
てがある。公式LINEでは、いわゆるご病気や生きづらさに関する特別なコラムや、てがある。が開催させていただくイベントや当事者会、カウンセリングのご紹介をさせていただいております。
就労移行支援事業所 ネオコスモ小牧校
-ネオコスモで、未来の扉を開く-
就労移行支援事業所ネオコスモは、元々教育機関で不登校やひきこもりの方々、体調面などやむを得ない事情で学業を継続できなかった方々に対する自己実現に関わる支援を展開してきた職員が立ち上げた事業所です。
就労移行プログラムでは、このノウハウを活かした、ストレスや悩みに立ち向かうスキルの習得を目指しています。ネオコスモは一貫して、個々の「あなたらしさ」を大切にした形での社会参加をサポートしていきます。
詳細については、就労移行支援事業所ネオコスモ小牧校のウェブサイトをご覧ください。
今回のイベントについて
生成AI一発で就労支援変わっちまったよ!なぁ〜にぃ^〜!?
今回のイベントは、巷で噂の生成AIの活用方法が、障害福祉の現場…もっと言うと当事者の方に普及することを期待して企画したイベントです。
てがある。のスタッフは大半が作業療法士、コメディカルです。
特にてがある。の友人である作業療法士は地域リハのプレイヤーが多く、訪問看護や福祉事業所などの現場で普段直接支援をしていることが多いのですが、最近私が一緒に一般企業への就労チャレンジをしていた利用者さんとの関わりの中で、このような出来事がありました。
「ChatGPTをある利用者さんの代償手段に提案したら、就労まで一気に漕ぎ着けた」
これは衝撃でした。なんせこれまで試したことのない技術を突然思い立って活用したものでしたので。
しかしながら、地域リハではこういった前衛的な代償手段の提供もガンガンできるよな…という利点を改めて認識したのと同時に、AIを活用した支援、これはこれからどんどん増えていって欲しい。そう心から思いました。
初めての生成AI活用事例!
そのケースの方はの疾患は自閉症スペクトラムで、いわゆる学習障害…頭の中で文章を組み立て表出することが難しいという障害…を抱えていた方でした。
どんなことをしたかというと、その方が困難であった0→1。例えば…
「書類作成やメールでの文書作成など、自身で作成する困難さを生成AIの力で解決してしまおう!なんなら面接の想定問答についてもGPTでチャットボット組んである程度までは自学できるようにしちゃうよ!ザッツオール!」
そんなピーキーな介入でした。
実際にはAIの生成する文章はまだ完全とは言えないのですが、0→1を作る作業と、1→10にする作業はやはり違いまして、その利用者さんは、草案をガンガン修正することが可能でした(これもリハ職としては、できることはやってもらう、という視点を体現したもので感涙ものでした!)
また、命令次第ではChatGPTと対話をするという形で面接の壁打ちが可能でした。私が介入できる時間はサービス提供時間の限られた中でしかないので、これは非常にありがたい。これについても、面接に慣れる、という点において大きく役に立ったと思います。
エビデンスのない介入をコメディカルは嫌がりがちです。しかし結果としては、自助具のような形で障害を持った方と生成AIがマッチして、就労が可能になった、という結果になりました。
これは、これまで福祉業界で用いられていた「定型文作戦」や「わかるまでやれ!」といったパワー系の支援と一線を画くものとなります。
なんせ、生成AIはその方の個性や意向を汲んだうえでの動作が可能ですから。プロンプト一つで理想に近いアクションをさせることが可能です。
私としては、実際にこのツールを使いこなして自立した方の笑顔を見ると「こんな素晴らしいツール、使用しない手はないじゃない!」そんな気持ちです。
これは私の持論ですが…私たちは人間なので、得意不得意がありますし、特性上本人だけでどうしようもない問題は、他のどんな手を使ってもクリアしていいものだと思います。
なので、困ったことはAIでもなんでも使って、とにかく課題志向的にアプローチをしていって欲しいと考えています。私たちは、やっぱり得意なフィールドで勝負すべきです。
ということで、現在当事者会や別のセミナー準備で忙しすぎるてがある。クルーを捕まえて、早速てがある。でAIセミナーやろう!ということになりました。
「わたしの、最高の飲みともだち」
私がそのセミナーを本格的に準備するちょっと前に、愛すべき飲み友達であり、福祉業界の先輩でもあるぽん子さんの働く就労移行支援事業所「ネオコスモ小牧校」さんが、生成AIに関するセミナーをした、と話を伺いました。
ちょうどてがある。にとってもタイムリーな話題であったこともあり、実際に開催した所感を尋ねると、以下のような課題があったとのことでした。
- 思った以上に当事者の方に生成AIは普及していない。
- AIを使用することのメリットについてもうまく認識されていない。
- それを広められる支援者も少ない。
これを受けて「じゃあ、私たちで最高に初心者歓迎のAI イベントやりませんか?」と打診させていただいたところ、ご快諾いただき、共同開催という形で生成AIセミナーにもう一度トライしよう。という運びとなりました。
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「新しいこと」って楽しいよ。って伝えたい!
私たちもそうですが、これまでの習慣や感性がガラッと変わることって、大なり小なりストレスを抱えてしまいますよね。
生成AIが爆発的に普及してゲームチェンジをしていく一方で「私たちの仕事は、個性は、AIによって淘汰されてしまいませんか?」との話を聞くこともあります。
答えの一つとしては「それは私たちがそれを正しく理解して、使いこなすことができるかどうかによる」といったところかと思います。
きっと、人間の仕事は無くなりません!
ですが、私たちは私たちのために知識のアップデートをしていかなければならないと思います。ですので、「新しい技術」に触れる機会を、どんどん増やしていくことが必要だと思います。それによって、私たちのできることも増えますし、思いがけないチャンスを「て」にするきっかけにもなるんじゃないかなと思います。
てがある。は、そういったところにコミットして、地域で懸命に暮らす障害をお持ちの方に、新しい「て」をどんどん普及していく団体でありたい。と考えております。
また、ネオコスモ小牧校さんと一緒に、セミナーが少しでも楽しくなるよう尽力していこうと思っております!
イベント詳細について
今回は、現地&オンラインの同時開催をする予定でいます。
詳細な日程は、フライヤーをご覧ください。
流れとしては、生成AIに関する基本的な知識を学ぶ講義→就労に関する生成AIを使用したワークショップという形で実施をしていきます。
「AIの話なんて難しそう…。」と感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはありません。
実際には、このようなかわいらしいスライドで講義が進行していきます。
初心者歓迎!ということもあるため、限りなくわかりにくい表現を排除して、AIの楽しさや興味深さに没入していけるような内容にしております。安心して飛び込んできていただければと思います!
ぜひとも奮ってご参加いただければと思います。
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さいごに!
生成AIセミナーと、運営事業所についてのご紹介をさせていただきました。
ぜひ、これからテクノロジーについて触れていきたい当事者の方や、支援者の方、一緒に障害福祉× AIをやってみませんか?
みなさまのご参加、お待ちしております!
てがある。編集部
- 作業療法士兼イベンター。大学では企画構想学科を修了後、イベント運営会社に就職し放送業界にて活躍。その後、作業療法士の資格を取得し、リワークにて施設長を経験。好きなものはコーラ。犬か猫かといわれれば、やはり猫!