就労選択支援ってなあに?私たちにとってどんなサービスになるの?今日まででわかっていることをご紹介します
みなさんこんにちは!
最近福祉業界の専門家の方々や、事業所の方々の中で何かと話題になっている「就労選択支援」
まだいろんなアイデアを厚生労働省が揉んでいる段階でありますが…少なくとも2025年までには施行される、全く新しい就労系福祉サービスとなります。
ゆくゆく就労系の福祉サービス「就労継続支援」や「就労移行支援」といった事業所の利用を検討されていらっしゃる方はもちろん、現在絶賛通所していらっしゃる方も利用ができるサービスになるとのことなので…
ぜひともみなさんとこのサービスについて分かち合い、今後何かのお役に立てれば幸いです!
目次
「就労選択支援」とはどういったサービスになるの?
就労選択支援は、障害のある方々が自分自身に合った働き方や、サービスの利用ができるよう、その「選択」をお手伝いする。そんなサービスになるとのことです。
利用機関はおおむね2週間〜1ヶ月程度となるようで、適切なサービス検討を一緒に行ったうえで、事業所利用に進んでいくイメージですね!
サービスの流れ
では、具体的にどのようなサービス提供がされるのか、わかっているところまで順番に見ていきましょう。
就労選択支援の立ち位置
例えば、障害のある方が「将来的に就職がしたい」と思った時に考えられる選択肢について、今回は障害者総合支援法という枠組みの中に限定して整理していきます。
こうやってまとまってみると、結構わかりやすいですよね!
それと同時に、サービスによって提供している内容や対象者が異なる点にも注目していきたいです。
この中でも「就労選択支援」は特に"サービス利用を希望する方々と、適切な目的で利用できるサービスを繋ぐためのサービスとして機能する"とのことでした!(令和5年12時点)
状況把握
現在のその方の生活状況や、到達目標の整理を行います。
その際に、ご病気の様子や職業適性なども見ていくようです。
会議の実施→事業所との連絡調整
その方について情報が集まった段階で、区役所の障害サービス担当やハローワークなどの関係機関と、その方にとってどのようなサービスを利用するのが最良なのかを会議するとのことです。
そして、その会議の結果を希望者さんに共有します。その後、ご本人のジャッジを仰ぐ形で、今後のサービス利用を検討し、最後事業所との連絡調整までやってくれるようです。
探すのも、就労系福祉サービスは事業所の数が非常に多い関係で、結構悩まれるかと思いますので、これはありがたい。
また、もし希望の事業所などあれば、それについての相談もできそうですね!
利用方法
就労型福祉サービスの利用をする際は、通例関係機関にその旨を伝え、区役所や相談支援事業所などを巻き込んだ手続きをする必要があります。
就労選択支援は、初めてサービスを利用される方に関しては必ず利用する必要のあるサービスとして希望者の方に紹介されるようになるようです。
なので、身近な区役所やハローワーク、または利用を希望したい事業所なんかに連絡を取り、手続きを進めていく形になります。
就労選択支援が導入されることによるメリット
ここまで、就労選択支援は福祉サービスを利用される方が適切な利用ができる助言をする機関であることを学んできました。
では、利用するメリットについても整理をしていきましょう!
- 個別のニーズに合った支援: 利用者の能力や希望に基づいた、個別の就労支援が可能。
- 職業生活の充実: 就労に向けた適切なアセスメントにより、より充実した職業生活を送ることが期待できる。
- 自己理解の促進: 自身の強みや課題について理解を深める機会が得られる。
注意点とデメリット
就労選択支援の利用にあたって、必ずしもアセスメントの結果が常に個人の期待に沿うとは限らないことについて理解しておく必要があるのかなと思います。
ここに関しては、あくまでも専門職の方の一意見。という形で、現状は本人の選択そのものを強制するものとはならないようなので、安心してまずは話を聞いたうえで、ご自身の意見とのすり合わせをしていくイメージです。
まとめ!
就労選択支援は、障害のある方々にとって、自分自身の能力を最大限に活かし、職業生活を充実させるための大切なステップとなる…のかもしれません。
サービス利用のステップが一つ増えることは、実際に利用をする本人にとって負担と感じる可能性もありますが、その分きちんとサービスを検討できる点は魅力でもあります。正直サービスが多くて「どのサービスがいいんだろう…」となってしまいますもんね。
それに、世の中の働く人口が減少している中、これまで以上に障害のある方に向けた就職サービスが増えていくことは非常にいいことですよね。
個人的に「何がなんでも就職を!」という社会にはなってほしくないですが…
増えた選択肢の中で、当たり前ですが私たち(本人)がサービスを選ぶ!そのためには、こういった情報を収集することも必要なことなのやも。
そういう意味でも、この新しい福祉サービスの施行が気になるところです!
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てがある。編集部
- 作業療法士兼イベンター。大学では企画構想学科を修了後、イベント運営会社に就職し放送業界にて活躍。その後、作業療法士の資格を取得し、リワークにて施設長を経験。好きなものはコーラ。犬か猫かといわれれば、やはり猫!