うつ病エクササイズ!見逃してはいけないサインを知りましょう!具体的な特徴や変化について解説します

横になる女性(アイキャッチ)

「うつ病」という言葉を耳にすると、多くの方が「漠然とした病」「心の問題」といった、ややあいまいなイメージを持つことが一般的です。

このような認識が、実際にうつ病に苦しんでいる方々が自身の状況を周囲に伝えるのを難しくしているのかな、と思うこともあります。

うつ病の症状は、患者自身が自覚しにくいこともあります。この記事では、うつ病の主な特徴を詳しく解説し、患者本人さまやその周囲の方々が見逃すべきでない警告信号に焦点を当てていきます。

そもそもうつ病ってなんだろう?

悩む女医

うつ病は、憂鬱な気分や意欲の喪失といった症状が特徴の疾患で、一般に「気分障害」という病気に分類されます。

うつ病を引き起こす原因は個人によって様々で、生活環境の変化や過剰なストレスが挙げられることが多いです。

かつては「心の病」として捉えられがちだったうつ病ですが、現代では神経伝達物質の不足やバランスの不調といった脳の問題に根差しているという認識が広まっています。

治療においては、これらの神経伝達物質に作用する薬物が一般的に用いられ、症状の改善を目指しています。

うつ病になる方はどんな方?

病院の待合室

うつ病になりやすい方には、特定の性質が共通して見られます。

  • 細かいことにこだわる方
  • 完全を求める傾向のある方
  • 高い責任感を持つ方
  • 職務に熱心な方
  • 他人の反応や言葉に敏感な方

現代社会では、日々の生活の中で避けがたいストレスが必ず存在します。これらのストレスを上手に処理し、リリースできれば理想的ですが、上述のような性格を持つ方は、自分自身に対する「厳しい期待」や義務感によって、無意識のうちにストレスを蓄積しやすい傾向にあります。

さらに、他人に対して気を使い過ぎてしまう気質が強く「頑張っている〇〇さんを少しでも楽にさせてあげたい!私がもっと頑張らなくちゃ!」と考える傾向があり、これが責任や仕事の過剰な負担につながることもあります。

このような状況が続くと、一時的な疲労や小さな不満で済むこともありますが、特定のプロジェクトが終了したり、予定通りに事が進まない場合、心の緊張と緩和のバランスが強く揺さぶられてしまうことがあります。

この際、適切に休息を取ったりするなどの対処ができないと、うつ病に進行するリスクがさらに高まります。

うつ病の主な症状とその影響

うつ病は、心理的な症状と身体的な症状の両方を持つ疾患です。症状は軽度から重度まで幅広く、その方の状況によって異なります。

⚫︎心理面の症状

うつ病がもたらす心理的な影響を深く掘り下げてみましょう。

気持ちや気分の変化

一般的に「抑うつ」と称される症状は、沈んだ気分や憂鬱な心理状態を指します。この状態では、孤独感、絶望感、無力感などが背景にあり、ポジティブな感情を感じにくくなります。これにより、焦りやイライラといったストレスが増大します。

意欲の低下

「やる気が出ない」「何もしたくない」という意欲の低下が見られます。これは日常生活全般に及び、趣味や楽しむ体験への関心も薄れます。極端な場合、日常の基本的な活動すら億劫になり、家に閉じこもることもあります。

思考パターンの変化

「集中できない」「ネガティブな思考に囚われる」といった思考の変化があります。これは脳の伝達物質の低下が影響している可能性が高いです。悪い方向への思考転換や自己評価の低下、最悪の場合、自殺念慮に至ることもあります。

身体的な症状

次に、身体的な症状について詳しく見ていきます。

・倦怠感

活動力の低下が顕著で、「常に疲れている」「体が重い」と感じることが多いです。これは心理的な負担が身体的な症状として現れています。

・睡眠障害

不眠や過眠が典型的な症状で、入眠困難、夜間の目覚め、早朝覚醒、熟睡感の欠如などがあります。これは過度の思考や脳の機能低下、生活リズムの乱れが原因とされています。

・食欲の変動

食欲の低下は一般的ですが、逆に過食に走ることもあります。これは精神的な負担が食事への関心の変化を引き起こすことによるものです。胃の不快感や吐き気といった消化器系の症状も見られます。

うつ病の典型的な警告サイン

考える男性

うつ病の発症時には、顔つきや行動の変化がしばしば見受けられます。以前との違いに違和感を感じる場合、それはうつ病の初期症状である可能性があります。具体的な特徴について見ていきましょう。

⚫︎うつ病の顕著な表情の変化

  • 無表情が目立つ
  • ぼんやりとした様子
  • 無理に笑顔を作ることがある
  • 顔色が悪く見える
  • 全体的に暗い表情

⚫︎うつ病の行動上の特徴

  • 話す量が減少し、寡黙になる
  • 遅刻や欠席が増加する
  • 作業効率が低下し、ミスが多くなる
  • 体の動きがだるくなる
  • 従来に比べてメールのやり取りが減る
  • レジャーや食事の誘いを断ることが多くなる

うつ病は他人にはなかなか気付かれない病気であり、初期段階では患者自身も自覚がないことが多いです。現在でも、うつ病は「心の問題」と見なされがちで、職場や学校などでは周囲に理解されにくく、「気持ちが弱い」と単純に片付けられてしまうこともあります。

しかし、うつ病は単なる「気の持ちよう」ではなく、やはり目には見えなくても病気なのですから、真剣に向き合っていく必要があります。早期の認識や周囲の理解とサポートが、回復への第一歩となります。

まとめ!

一緒にパソコンを見て楽しむ男女

ここまで、うつ病になりやすい人の特性、症状、そして警告サインについて解説してきました。特に責任感が強く、他人の目を気にする傾向のある人は、自分の問題を他人に伝えにくいことが多いです。

したがって、周囲の人々がうつ病のサインを見極め、察知することが極めて重要です。これはつまり、うつ病の進行を食い止め、早期に介入するチャンスにつながります。

うつ病の特徴を理解することは、本人だけでなく周囲の人々にとっても始めの一歩です。まずは、その特徴を「知る」ことから始めましょう。

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てがある。編集部

いぴちき
いぴちき作業療法士
作業療法士兼イベンター。大学では企画構想学科を修了後、イベント運営会社に就職し放送業界にて活躍。その後、作業療法士の資格を取得し、リワークにて施設長を経験。好きなものはコーラ。犬か猫かといわれれば、やはり猫!